コトノハ

V6と三宅健くんについて綴るブログ。

アイドルの恋愛と結婚

 

 

 

 

 

 

 

小さい画面に広がる、たくさんの怒りと悲しみのツイートとスクリーンした写真の数々。

 

似たようなことは今までたくさん、目にしてきた。けれど、今日はいつもみたいに指をスワイプできなかった。止めたままの指と小さい画面に止めたままの視線。

 

 

 

 

 

 

 

昔、好きだったアイドルの熱愛。

たかだか、グッズやそのアイドルに関係するワードがお相手のブログに載っていただけで、事実なのかはわからない。

 

けれど、ショックに近い気持ちがあった。

そのアイドルにリアルな恋愛をしているわけでもないのに。

今はそのアイドルのファンでもないのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アイドルってなんだろう。

歌を歌う、踊る、キラキラしている。

それだけじゃない何かがある。

 

 

アイドルとは、「偶像」「崇拝される人や物」「あこがれの的」「熱狂的なファンをもつ人」を意味する英語に由来し、文化に応じて様々に定義される語である。

 

初めて調べた。アイドル。

アイドルのファンになって8年近く経つのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日本のアイドルは、80年代からアイドルのカタチが変化しているけど、『アイドルは夢を見せる職業』であることは、どの時代のアイドルでも変わらないと私は考えている。

 

ジャニーズアイドルは夢を見せることに徹底している人が多い。

事務所自体が著作権に厳しいこともあって、公式ブログに載せる写真すらも制約がある。

恋愛禁止にはなっていないものの、ファン層の多くが女性であること、擬似恋愛にアプローチして売り出している部分があるところ(アイドル誌で恋愛に関するインタビューが多い)も影響しているのかもしれない。幼いうちからアイドルとして生きてきているから、アイドルとしてのプロ意識が強くなることもあるのかもしれない。

 

 

 

ジャニーズアイドルはすごく、特殊なアイドルのカタチが様々に存在していると思う。

 

ジャニーズ事務所自体が芸能界で影響力の大きい事務所で、アイドル寿命もジャニーズアイドルは長いし、俳優・キャスター・作家・料理評論家などアイドル以外の活動をしているジャニーズアイドルも多い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その中でも嵐は。

現代に求められる、『アイドルの王道タイプ』のグループなのではないかと思う。

 

現代の女性トップアイドル、AKBのコンセプトが『会いに行けるアイドル』であって、現代では『親しみやすさ』が王道アイドルには求められている。

 

嵐も親しみやすさが印象強いアイドル。

もちろん、チケットが日本で一番取りづらいアイドルであるし、THE 芸能人な生活をしていることは間違いない。親しみやすさを虚像として作りあげている。だって、彼らは夢を見せるアイドルだから。アイドルのプロだから。

 

人気や栄光を得ると、同時に富も得る。

それと引き換えにアイドルは夢を見せることをさらに求められる。けれど、夢を見せることもさらに難しくなる。周りの印象と実際の自分がかけ離れていることが多いから。

 

 

 

 

 

 

 

アイドルのリアルをファンは知らない。見ることもできない。どんな世界なんだろうか。

私が好きだったアイドルは、ここ最近、まるで『婚期を逃した独身男』のようなエピソードを語ることが多かった。だから、ファンの子はどこか安心していたんじゃないだろうか。『キラキラしたアイドルだし、30代で年相応の男性だから恋愛はしているに決まってる』と心のどこかでわかっていたとしても。彼はファンに求められる自分を演じてくれていた。さすが、演技派アイドル。けれど、実際は違ったのかもしれない。彼の生活の中には、恋愛があったのかもしれない。その人にだけ、見せる表情があるのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

私は彼のことがファンとしてではあったけど、7年近く大好きだった。

 

辛い時には彼の言葉に励まされた。元気をもらった。

彼のグループの曲を聴けば、その頃の自分の思い出が蘇る。

ライブではたくさんの幸せや元気や嬉しさをもらった。

彼やそのグループを好きになったことでたくさんの人とも出会うことができた。

 

それは私に限らず、ファンの人はみんな、そうではないだろうか。

 

ファンは、アイドルに『友達のような、恋人のような、家族のような』、様々な気持ちを抱く。

お金も気持ちも注いでいる。思い入れも強い。だからこそ、幸せになってほしい。

 

 

 

 

たまに、「飾らない自分を好きになってほしい」と恋愛をオープンにするアイドルや、熱愛によってファンからバッシングを受けることに文句を口にするアイドルがいる。けれど、ファンがアイドルを好きになるのは、夢を見たいからだ。少なくとも、アイドルファンの私はそうだ。冷たい言い方だけれど、アイドルのリアルに興味はない。芸能人の中で夢を見せることを求められるのは、アイドルだけだ。高い富を得ている。その多くはファンからによるもので。そのことに見合った仕事をするべきだ。アイドルに限らず、どの職業だってそうだ。アイドルは高い富と名誉を引き換えにリアルの自分を犠牲にしなければいけない職業だ。イメージを求められる職業だから。夢を見せる職業だから。

 

 

 

明石家さんまさんの言葉を思い出す。
 
「どんなに地方でも、無茶なスケジュールでも、お金を出して会いに来てくれるのはファンだけだから、アイドルはリアルに恋愛をしているとしても、隠し通して、夢を見せる義務がある」

 

 

 

 

 

恋愛や結婚をするなと言いたいわけじゃない。恋愛や結婚をするということはその人のリアルが表れる。恋愛や結婚は美しいことばかりじゃなくて、生々しくて、醜さもある。だから、夢を見せる職業のアイドルである限り、コントロールしてほしい。私の好きなアイドルが「飾らない自分を見てほしい」と赤裸々に恋愛や結婚について、見せるようになったら、私はその人のファンではなくなる。だって、飾らないことを勘違いして、夢を崩す人はアイドルではない。

 

 

 

 

 

アイドルがアイドルとして生きて、年を重ねていくように、ファンも年を重ねていく。

ファンが年を重ねて、学生から社会人になって、恋愛して結婚していくように。

アイドルも恋愛や結婚を考える年齢になる。

 

アイドルが恋愛や結婚をすることはリスクだ。イメージが崩れる。今回のように、本人がどれだけ隠し通していたとしても、相手が隠し通せる賢さがない人だったり、パパラッチや一般人に写真を撮られれば、あっという間に露呈されてしまう。櫻井翔くんも以前、自身の冠番組で、「今の自分にとって、結婚はリスク」だと語っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既婚者アイドルのイノッチは昔、こう語っていた。

「恋愛ソングを歌うアイドルの自分が、恋愛なんてしたことありませんだなんて嘘を吐いて、薄っぺらい恋愛ソングを歌うのはイヤだった」

 

アイドルだって、1人の人間だ。

出会いがあれば、恋だってする。

アイドルだって、恋をする。

誰だって、恋をする。

 

恋をすることで得るものも失うものも大きい。

それは誰だって同じだ。ただ、アイドルが違うのは失うものが多くて、大きいこと。

 

アイドルは恋愛をきっかけにアイドルであることを辞める人もいれば、アイドルとしてのカタチを変える人がいる。

 

アイドルにとって、恋愛や結婚は転換期な気がする。実際にイノッチも結婚によって、転換期を迎えていたんだなとわかる。彼の場合は結婚して、年月を経たことでパパドルというプラスイメージとなって、現在のあさイチの仕事がある。

 

ファンにとって、好きなアイドルの恋愛や結婚は転換期な気がする。そのアイドルのリアルが垣間見えるから。どんな言葉で熱愛の対応をする?どんな言葉でファンに気持ちを伝える?まっすぐな言葉?隠した気持ちのある言葉?恋愛や結婚を通して、アイドルとしてのパワーに変えていける能力があるのか。能力がなければ、アイドルとして求められることはなくなる。

 

 

 

 

 

 

私の好きなアイドルは誰かに恋をしているだろう。恋してる女の子にしか見せないような表情もあるだろう。けれど、演じてくれている。ファンの求めるアイドルとしての自分を。彼もいつかは結婚するだろう。たまに、考える。彼は結婚する時、どんな言葉でファンに何を語るのだろう?と。人生の転換期はアイドルにとっての転換期でもある。

 

私の好きなアイドルが幸せでありますように。幸せをくれたからこそ、そう願っている。

 

 

 

 

 

アイドルのファンであることはやっぱり楽しい。