コトノハ

V6と三宅健くんについて綴るブログ。

ジャニアイを観劇して、平野紫耀と佐藤勝利に思うこと

 

私はブログを今、マックで書いている。なぜかって?誕生日にジャニーズアイランドを観劇して、興奮が冷めやらずにとあるお店で1人でお酒を飲んで、余韻に浸っていたら、見事に終電を逃したからだ。華やかな帝国劇場からマック。夢から現実に戻るとはまさにこのこと。

 

 

 

 

 

酔いが抜けない、眠さも襲ってきた。

思い出す、あの景色。

 

ジャニーズアイランドを観劇してみて、思ったこと。

「全員が主役なんて嘘」

 

登場シーン、登場時間、立ち位置。

それもそうだけど、全員が主役というよりも、1人1人のジャニーズアイランドに対するモチベーションが違うから、全員が主役という風に感じなかった。

 

光と陰を表現する、藤ヶ谷くんと玉森くん。

下積み時代も長く、キスマイとしてデビューしてからも様々な経験を重ねているからか、貫禄を感じた。恐らく、他にも仕事があって、リハや練習はそんなにできていないだろう。けど、バシッとパフォーマンスして、バシッと言葉を放つ。そんな印象を受けた。かっこよかった。そして、どこか、「俺たちは主役」という気持ちよりも「ジュニアをサポートしよう、見守ろう」というような気持ちを感じた。

 

パッと目を向ければ、ひときわ強く輝く存在。平野紫耀くん。ジャニワで座長を務めあげたという自信と持ち合わせている高い吸収力なのか。何をさせても、高いクオリティーのパフォーマンス。まるで水を得た魚のよう。19歳であんなに綺麗で安定したフライング、バトン、太鼓、演技、歌とダンスで魅せれることに驚く。ジャニーさんが彼を強く推したくなるのもとてもわかる。いろいろなことに挑戦させてみたくなる。それに彼は好奇心が旺盛なようだから、尚更。私は彼のファンではないけれど、彼のパフォーマンスを見ているとワクワクする。これは私の勝手な思いだけど、平野くんはパフォーマンスにキラキラした笑顔で取り組む印象を受ける。彼自身が仕事としてではなく、純粋にパフォーマンスを楽しんでいるのが伝わってくる。とある雑誌で「デビューしたい!」と語るジュニアが多い中、彼だけは「デビューも大切だけど、今は目の前にあることだけに集中します」と語っていて、彼が誰よりも輝く所以を感じた記憶がある。彼は間違いなく、デビュー候補の1人だ。ジャニーさんがジャニーズWESTに「デビューすることが全てじゃないよ」と言ったように、私もデビューすることが輝かしい将来を約束されたも同然とは思わない。デビューすることで個性を奪われたり、制限もされる。今のジャニーズアイドルグループはデビュー=テレビ露出がメインだ。ドラマやバラエティーなどの活躍が多くなれば、エンターテイナーとしての活躍は難しい。ジャニーさんはエンターテイナーを創りたい人だ、だからこその「デビューすることが全てじゃないよ」だったんだろう。堂本光一さんのようなジャニーズエンターテイナーになれる素質を持ったジャニーズアイドルはなかなかいない。けれど、平野くんにはその素質がある。だから、ジャニーさんはデビュー前にメディア露出するジュニアもいる中、彼はメディア露出ではなく、ジャニーズエンターテイナー(ジャニワの座長)として試したのだろう。私も平野くんのジャニーズエンターテイナーとしての姿を見てみたいと思わされた。そう遠くない未来、彼は分岐点に立つことになるだろう。メディア露出をメインとしてデビューするのだろうか。はたまた、ジャニーズエンターテイナーになるべく、デビューするのか。楽しみだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕の父さん、死んじゃったんだよ!!!」

 

普通の男の子だったのにいきなり、センターに抜擢されて5年も君臨し続け、常にスポットライトが誰よりも当てられ、周りのアイドルからの羨望を一身に受けるくらいにアイドルとして恵まれている。闇なんて身にまとったことないだろう、キラキラした笑顔の彼。

 

そんな彼だと思っていた。

そんな彼ではなかった。

そんな彼が小さな身体の小さな背中を丸めて、泣き叫んでいた。理性もアイドルであることも忘れたかのように。

 

「俺の苦しみなんて誰もわからないんだよ!!」

「どうしたらいいんですか!!!」

「 みんなの前では泣かないって決めた、でも辛いんだよ!!」

 

どこまでが台詞で、どこからが彼の本音なんだろう。どこまでが演じている姿で、どこからが今までひた隠しにしてきた彼の本当の姿なんだろう。恐らく、交わり合っている。それが正解なんだろう。今までの勝利くんは意図的にSexy Zoneのセンター、佐藤勝利という虚像を作っていたんだろう。彼の演技のような、リアルのような泣き叫ぶ姿を見て、気付かされた。

 

どのジャニーズアイドルを見ても、観客に目線を向けている。もっとキラキラした姿を見てほしい!俺だけを見てほしい!アイドルとしてステージに立っている。観客もそれが嬉しい。

 

けれど、勝利くんは明らかに違った。アイドルとしてステージに立っているというより、佐藤勝利という1人の人間がアイドルとして存在する意味をステージに立つことで探しているように思えた。秋に1人で1週間、イギリス旅をしたという。大切な人も失った。20歳という多感でアイデンティティの確立も曖昧な年齢。アイデンティティとアイドルであることの意味を今の彼は探しているのかもしれない。

 

私から見た彼は強がりであまのじゃくで、理想とする人物像があるように見える。戸塚くんを憧れの人物として挙げていて、その理由が「強くて優しいから」と。彼は今までに雑誌などで「僕は強くなきゃいけない」といったようなことを語っていた。どうしてだろう。強くなきゃいけない理由なんてあるだろうか。強くなきゃセンターは務まらないのだろうか。強いことがかっこいいのだろうか。ストレートに言うならば、勝利くんは強く生きられるタイプではないし、素直にならないと苦しくなるタイプの人だ。性格的にも、センターとしての役割からしても。ここがまた、面白いところでセンターに近いポジションにいる平野くんが強く見える(もちろん、彼も勝利くんと同じで弱さを隠しているだろうけども)のは、素直に生きている人だからだろう。勝利くんも薄々気付いているのかもしれない。自分に必要なのは、素直であることだと。だからこそ、素直な岸優太くんや平野紫耀くんと親しいのかもしれない。それに、セクゾには素直過ぎる人たち(むしろ、勝利くん以外のメンバーは全員)が集まっている。素直な勝利くんになってほしいとは思わない。でも、素直さを隠して強くいることだけがかっこいいセンターの条件ではないことに気付いてくれたらいい。勝利くんが素直になることで手を差し伸べてくれる人がたくさんいること、周りに支えれながら存在するセンターだってかっこいいことに気付いてくれたらいい。

 

 

 

 

 

1人1人。

ステージに立つ理由もアイドルであり続ける理由も違うことに気付かされた。同じアイドルであっても、求められるものも違う。 同じジャニーズアイドルなのに。不思議。

 

アイドルの定義ってなんだろう。

現代のアイドルは定義が曖昧だ。

だって、役者にもキャスターにも作家にも気象予報士にもなれる。

 

昔はファンがアイドルの定義を作っていたようなところがあるけれど、現在はアイドル自身がアイドルの定義を作っている。

 

今回、ジャニーズアイランドを観劇して気付いたことが1つ。

アイドルとして大切なことは、「自分がアイドルとして存在する意味をしっかりと持つこと」なんだということ。

 

アイドルの王道で歌もダンスもできることがアイドルとして大切なことであり、かっこいいアイドルではない。

現に、キスマイの舞祭組は「邪道」をコンセプトに売り出していて、「歌もダンスもイマイチだけど(実際はそんなことないと私は思う)」とフレーズを付けて活動しているけど、とってもキラキラしているし、かっこいい。それは、舞祭組のメンバー1人1人が自分がアイドルとして存在する意味をしっかりと持っているからだろう。

 

 

 

 

 

 

勝利くんは自分がアイドルとして存在する意味を見つけているんだろうか。私は彼の言葉や今の彼の姿からはそれがわからなくて。知りたい。そう思ったら、見続けよう、彼の姿をこれからも。

 

そういえば、私が特定のアイドルのファンになるはじまりっていつもどうだったかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ、そうだった。アイドルとしてのその人を深いところまで知りたい、見たいと思ったらだった。