コトノハ

V6と三宅健くんについて綴るブログ。

ジャニヲタ看護学生がジャニヲタ看護師になるまでのお話

 

 

 

今日。2017年3月27日。14時。

第106回 看護師国家試験の合格発表。

私はこの日を、この時をこれから、何回も思い出す。

 

1年生の春、桜がひっそりと咲いていた。ブカブカのスーツを着て、校舎に入る直前、「3年後の私は何を思っているんだろう」と思ったことを覚えている。

 

1年生。苦手な勉強。周りは頭の良い子ばかり。さすが、県立の看護学校だ。高校生の時にもっと勉強しておけばよかったと後悔した。けど、タイムマシンに乗って、高校生の自分に説教したところで真面目に勉強するとも思えないから手遅れだ。

 

 

 

初めての技術練習。練習回数と比例して、納得できる成果を発揮できなくて悔し泣きした。5月病も少しあったのかもしれない。のび太泣きしていた日々だったけど、私の近くにドラえもんはいなかった。

 

 

 

初めての実習。緊張したことしか覚えていない。初めての実習に自分が看護学生であることを実感した。

 

 

 

 

 

2年生。ひたすら、勉強。ひたすら、課題。ひたすら、テスト。合間に実習。

 

売れっ子タレント並みのスケジュールだった。しかし、看護学生は売れっ子ではない。

もはや、この状況が「異常」だと異論を唱える人もいなかった。その事を成長したのではなく、適応・・または、諦めとも言う。

 

 

 

 

 

 

3年生。春休みが春休みでなかった。おかしい。予定表には春休みと書いてあるのに、実際は実習に向けての自己学習(という名の強制課題)期間だった。これからは「春休み」という字を辞書で引いたら、「ただし、看護学生に春休みはない可能性もある」と書いてほしい。

 

 

 

 

半年間の実習。

ただでさえ、膨大な実習記録を書かなければいけないのに、家に帰って少し寝たら命取りになったことが何回あったか。切実に「1日が24時間では足りない」と思った。高校生の頃、「1日が24時間では足りないよ〜もっと寝たい〜遊びたい〜」とスタバでフラペチーノ飲みながら、友達とキャッキャッしながら話してた自分を殴りたい。

 

夏休み。国試に向けての勉強をしないといけないのに、全くしていなかった。(合格した今だから言える) 就職試験を受けた。卒論を書き始めた。

 

冬。

全ての実習が終わった。座学もテストも。

残るのは、看護師国家試験のみ。しかし、残ったものが大きすぎた。1年生の頃から痛感している。私は勉強が苦手だ。模試の結果を見る。「私は勉強が苦手だ」そう思いながら、模試の結果表をシュレッダーにかけた。そして、笑顔でジャニーズ現場に向かっていたのだから、その時の自分をハリセンでスパーンッと叩きたい。吉本のお笑い芸人もビックリのオチだ。

 

合格圏内の看護学生「国試2ヶ月前だけど、ジャニーズ現場行こう!」

「息抜きも大事だしね!行ってらっしゃい!」

 

むしろ、不合格圏内の私「国試2ヶ月前だけど、ジャニーズ現場行こう!」

世界中の誰もが「なんでやねん!!!」とツッコミを入れて当たり前だった。

 

 

 

 

 

 

 

誕生日(国試2ヶ月前)にジャニーズ現場我慢を決意して、ジャニーズのパイオニア櫻井翔さんの名言、「死ぬ気で努力してください、別に死にやしないから」を胸に国試までの2ヶ月間、本当に死ぬ気で勉強した。頑張りを評価するのは他者だという考えの私だけど、この時は本当に死ぬ気で勉強した。なんせ、国試1ヶ月前まで合格圏内の結果を模試でとったことがなかったから、心が折れそうになったことが何回もあったけど、周りの友達に支えてもらいながら、「看護師になったら、ジャニーズに思う存分貢げる!!!」という思いを気力に頑張った。2ヶ月間、人は娯楽を一切排除して、寝る、食べる、入浴する、トイレ行く、勉強するだけの生活を送ると、お坊さん並みの悟りを開くことを知った。無我の境地で勉強していた。看護学生はお坊さんになれる素質を身に付ける気がする。

 

国家試験前日。

一人暮らしの家で過ごすのはとても耐えられなかったので、友達の家に泊まらせていただいた。

「復習程度に勉強はしようね」と話していたはずだった。いちごパフェがおいしかった記憶しかない。もう一度言う、国家試験前日。

 

国家試験当日。

昔から、本番前はジタバタしてるくせに、本番になるといきなり、真顔になって悟りを開く私は、前日にぐっすり眠り、友達ママのおいしいご飯を食べたおかげでアンパンマンもビックリするくらい元気いっぱいで国試会場へ。

 

国試が始まった。

進研ゼミの勧誘マンガの「今まで進研ゼミでやったところばかりだ!解ける!解ける!」的な感じのイメージを頭の中でして、試験官の「それでは始めてください」の声と同時に問題用紙を開いた。「今まで、問題集でやったところ・・ない・・」と認識するまでに1分くらいはかかってた。あの時の私の顔はだまされた大賞に応募してたら、間違いなくグランプリ獲ってた。午前と午後の国試問題が終わった。看護師国家試験が終わった。私の国試も終わった。オワッタ!!!と両手を挙げて高笑いしたい気分だった。

 

自己採点をした。死ぬ気で勉強した結果、そんなに絶望的な結果ではなかったけど、期待したり、絶望して、一喜一憂したくないから、春休みはまた悟りを開こうと思った。

 

卒業式。3年間、辛いことも大変なことも一緒に乗り越えて、笑いあってきた仲間達との思い出を頭の中で振り返って、泣いた。もうちょっと、笑いあっていたいと思ったりした。けど、看護学生は一刻も早く卒業したいと思っていた。矛盾だ。

 

卒業式から数週間の春休み。

引越しの手続きと旅行、友達と遊ぶなどの予定を入れまくった。寝たい時に寝て、見たい時にジャニーズのライブDVDを見て、遊びたい時に遊ぶ。理想の春休みを私は叶えた。21歳の春。

 

国家試験合格発表前日。

人生を左右する結果がわかる前日。私は名古屋にいた。私は春休みは悟りを開くと決めた。だから、「明日は看護師国家試験の合格発表だーーーーー!!!!いやだーーーー!!!」と阿鼻叫喚するところを「セクシーゾーーーーン!!!!」「勝利くううううううん!!!!」と叫んだ。見事に悟りを開いていた。国家試験合格発表の前日にここまで清々しく、国試の「こ」の字も頭に浮かべず、ジャニーズに想いを馳せてるジャニヲタは私くらいかもしれない。

 

国試当日。

この日も悟りを開いていた。むしろ、前日のセクゾコンの余韻が抜けずに、別れた彼女に未練タラタラな感じのジャニヲタと化していた。

 

14時。

受験番号を見つけた。合格していたら、泣くかと思っていた。しかし、ホッとする境地に達し過ぎて、魂が口から抜けかけた。帰り道、晴れ晴れとした顔で桜の木を見つけたけど、まだ、蕾だった。漫画であれば、こういう時、満開の桜が咲いている。現実は違った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブログを書いている今。

NEWSのさくらガールがたまたま流れている。

卒業式の時に流れていた曲だから、3年間の看護学生生活が頭に蘇る。私にとって3年間の看護学生生活は18歳〜21歳の私を表している。一生懸命だった。たくさん泣いた。たくさん笑った。たくさん悔しいと思った。たくさん幸せを感じた。3年間の私の全てだった。昔は過去を振り返るのが好きだった。振り返って、そこに意味付けしたり、あの時に戻れない切なさを感じるのが好きだった。でも、今は過去を振り返ることが難しくなってる自分がいる。今をどう過ごすか、どうやって乗り越えるか、どうやって笑って過ごせるようにするか。そう考えることが多い。

 

3年間を看護学生として過ごした。

自分がどんな価値観を持っていて、どんな性格の人間なのか知った。性格の影響で誤解されたり、自分自身が苦しい思いをすることもあった。けど、私が嫌いになりかけた性格を「大好き」「素敵だね」と言ってくれる人がいた。思わせてくれる人がいた。様々な感情で揺れながら様々な経験をした。乗り越えた。成長できたと胸を張って言える。

 

看護学生の3年間もジャニヲタとして過ごした。看護学生としての現実を忘れたい時、キラキラしたジャニーズアイドルに「また明日から頑張ろう」と何度もパワーをもらった。リアルが見えないジャニーズアイドルが垣間見せる、努力してる姿に何度もパワーをもらった。私が看護学生の3年間を乗り越えて、看護師になることができたのは、環境、周りの人の支えはもちろん、自分にとってパワーを与えてくれる趣味があったからだ。ジャニーズアイドルの成長を感じると同時に自分自身も変化して成長しているのを感じる。これからも私らしさを見失わずに春から看護師として働いていきたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

綺麗な感じにまとめようとしましたが!!!!!!要するに!!!!!ジャニヲタは辞められない☆なんてったって、ジャニヲタ☆ネクストワールド!!!!!ジャニヲタ看護師!!!!続く!!!!